健康・美容法
2018.01.05
西條弓子(にしじょう ゆみこ)/漢方専門薬局・管理薬剤師
新潟市中央区の漢方専門 西山薬局 代表の西條信義です。
本日は薬剤師ユミコに代わり「冷え性ケア」が得意なボクがコラムを担当いたします。
ボクは普段、薬局と鍼灸院で不妊症を中心に漢方相談と鍼灸治療を提供しております。
特にこの季節は「冷え」を訴える方が多いです。ほぼ100%近いでしょうか。
不妊症が専門ですので妊娠も視野に入れた方を対象とした文章ですが、妊活を終えた方やこれから結婚される方も知ってほしいです。
ボクのお客様の多くは子宝を望む方です。
「冷え性」を抱えている方は子宮内膜が厚くならず内膜の血行が悪く着床しないことを同時に悩んでおります。
多くの方が
「足の冷えが改善することで内膜組織の状態や血流が良くなり妊娠するのではないか」
という思いがあります。
それはそれで正解なのですが、臨床的には子宮内膜の環境だけでなく卵巣への血液供給も不妊との関係性があります。
まだ独身の方、子育てを終えた方も閉経するまでは卵巣力がその人の健康を左右すると言っても過言ではありません。
なぜなら、卵巣から分泌される女性ホルモンも健康を維持する役目があるからなのです。
解剖学的には、鼡径部(そけいぶ・太もものつけね)にある大腿動脈から下肢へと血液が供給されます。この大腿動脈の枝分かれが子宮と卵巣へ栄養しており、生理や妊娠と大いに関係性があります。
動脈と静脈と神経は三点セットですので、正確には大腿動脈・大腿静脈・大腿神経と太い3本が一組です。
この大腿動脈から続く延長線上に太もも~膝~ふくらはぎがあり終点は「つま先」です。
すなわち、鼡径部の下にある血管「大腿動脈」の血流が良いか否かが、下半身の冷えと関係が深いと言うことです。
・姿勢が悪くて腰が曲がっている
・デスクワークで一日中座っている
・運動不足、家ではほとんど座っている
・休日はインドア派であまり歩かない
座ることが多かったり姿勢が悪くて鼡径部が伸びていない状態で下半身の血行が悪くなります。
流体力学的に考えても、太い動脈の血行悪ければその近くの枝分かれ(卵巣・子宮への血管)も血行が悪くなることは当り前です。
生理のリズムが狂ったり、生理痛に繋がる原因もココにあります。
局所(足)を温めて冷えを改善するのも良いでしょう。
しかし、時間が経つと元に戻るのはなぜですか?
それは、悪い習慣をやめないからです。
それでも、足の冷えも改善して卵巣や子宮に届ける血液(栄養)を増やす方法があります。
1.姿勢を正す
2.毎日7000歩以上歩く
3.下半身の筋肉をつけるためスクワットを1日50回以上する
※1日3回に分けてもいいです
これだけでも足の先から暖かくなり、末端から心臓へと還る血液はポカポカです。
緊張していた鼡径部周辺の組織も自然に緩くなり背筋も腰も伸びます。
毎日コツコツ続けることで、冬を楽に乗り切ることができます。
「何かを飲む」
だけじゃなく、運動も取り入れることができるなら飲んでいるサプリや漢方薬も効き目が期待できます。
ツボを意識した使い捨てカイロの貼り方をご紹介します。
1枚目:命門(めいもん)と腎兪(じんゆ)のライン
解剖学的には第2~3腰椎の高さが理想ですが、パンツやスカートなどベルトのラインにカイロの下を合わせます。腎臓の真上を間接的に温めることになり全身を巡る血液もホカホカに。
2枚目:仙骨裂孔の上
骨盤を構成するひとつの骨が仙骨(せんこつ)。左右対称に8つの穴が開いており、そこから坐骨神経やお尻の周りの神経、下半身へとつながる神経の束が出ております。
それぞれツボの名前がついており、昔からこのツボにお灸をすることで足の先まで暖かくなります。
使い捨てカイロでも同等の効果があるでしょう。
今日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
新潟市中央区の漢方専門 西山薬局 西條信義でした。
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