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健康・美容法

2017.09.22

【乾燥肌】湿度のせいだけではない?女性ホルモンアップで秋を乗りきる

西條弓子(にしじょう ゆみこ)/漢方専門薬局・管理薬剤師

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新潟市中央区 漢方専門 西山薬局 薬剤師ユミコです。

 

女性にとって「お肌の乾燥」は悩みの種です。

お化粧ののりが悪くなったり、手足が粉をふいたように白くなったり。

これから秋~冬にかけての空気は乾燥しがち。

ストーブやヒーターなどの暖房でさらに室内が乾燥します。

一般的に湿度が50%以下になると「肌がカサつく」といわれています。

空気が乾燥していると肌の水分も蒸発して肌荒れやたるみに繋がるのです。

本日は乾燥肌の中医学(中国伝統医学)的ケア法についてフルセットでご紹介いたします♪

 

「肌が乾燥する」ということを中医学(中国伝統医学)的に考えると、いくつか原因がありますが多くの方に当てはまるのが「気血両虚(きけつりょうきょ)」「津液不足(しんえきふそく)」ふたつのタイプです。

それぞれのタイプを「食養生」、「漢方薬」、「お灸とツボ押し」の3点セットでケアする方法があります。

【気血不足(きけつりょうきょ)タイプ】

単に鉄分の少なくなった貧血やエネルギー不足の状態ではなく、気と血液の持っている働きが弱くなったことも含みます。

中医学でいう「気」が不足すると新陳代謝が悪くなり肌の弾力低下に。

「血」が不足すると栄養が体内に行き届かない為に血色が悪く艶がなくなります。

めまい、立ちくらみ、疲れやすい、動悸、不眠、経血が少ない、全身の肌が乾燥、冷え性などありませんか?

【食養生でケア】

人参、クコの実、牛レバー、小豆、ナツメ、山芋、黒ゴマなど

【漢方薬でケア】 

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)、参茸補血丸(さんじょうほけつがん)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)など。

生殖機能を刺激する漢方薬でもありますので、妊活中の方にもおすすめです。
※第二類医薬品です。薬局で薬剤師または登録販売者と対面で相談して購入しましょう。

 【お灸とツボ押しでケア】
1.三陰交(さんいんこう)
足の太陰脾経。腎経と肝経と脾経、三つの経絡(ツボの流れ)が交わるからこの名称になりました。

効能:健脾益気、調補肝腎、婦人科系では月経異常、不妊症、子宮内膜症、月経不順、PMSなど。さらに冷えからくる夜間頻尿、下腹部の張り、胃腸障害など他のツボと合わせて使います。

 

 

 

 

ツボのとりかた:足の内くるぶしから本人の指の幅4本上で骨の際で凹んだ処。

ツボ押しの目安:押して痛気持ちいい程度で左右各1~3分。一日数回。
自分で指圧するなら八分の力で。痛すぎると逆効果なのでご注意ください。
食事の前後1時間は避けてください。

 

2.足三里(あしさんり)

松尾芭蕉も「奥の細道」の旅では毎日お灸をかかさなかった有名なツボです。

ももひきの破れをつづり 傘の緒つけかへて 三里に灸すうるより 松島の月まづ心にかかりて…

中学生の国語の教科書にも取り上げられ落語や歌舞伎にもよく出てくるツボなのです。

効能:理脾胃、補益脾胃、調和気血、行血補血、通調経絡、防病保健など
胃腸を整え気血の働きをサポート。卵胞にしっかり栄養を送り届けます。
毎日お灸を据える事で免疫力の向上になり健康増進に。

 

 

 

 

ツボのとりかた:足の内くるぶしから本人の指の幅4本上で骨の際で凹んだ処。

ツボ押しの目安:押して痛気持ちいい程度で左右各1~3分。一日数回。自分で指圧するなら八分の力で。痛すぎると逆効果なのでご注意ください。食事の前後1時間は避けてください。

 

【津液不足(しんえきぶそく)タイプ】

津液(しんえき)とは血液以外のカラダに必要な水分のことをいいカラダを潤す役目を持っています。

不足すると口やのどの渇き、さらに進むと唇のひび割れや皮膚の乾燥が出てきます。

また、水分の運搬が上手くいかず津液不足を引き起こした状態を「陰虚(いんきょ)」といい、ここまでくると顔や手足のほてりなどがでてきます。

口が乾く、目が乾く、手足や顔の火照り、便秘、唇のカサカサ、髪のパサつき、脛や肘の皮膚が硬く乾燥 などありませんか?

【食養生でケア】

百合根、蓮根、梨、豆乳、手羽先、豚肉、レモン、シジミなど

【漢方薬でケア】

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)、八仙丸(はっせんがん)、瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)など。

生殖機能を刺激する漢方薬でもありますので、妊活中の方にもおすすめです。
※第二類医薬品です。薬局で薬剤師または登録販売者と対面で相談して購入しましょう。

【お灸とツボ押しでケア】

1.曲池(きょくち)

肘を曲げた時にできる陥凹部が池に似ていることから命名。

効能:疏風解表、調和気血など。便秘、下痢、吹き出物、胃腸のトラブルにも。

五臓六腑の大腸に属しますが肺と陰陽の関係があり呼吸器系にgood。

「肺は皮毛を主る」と古くから言い、肌トラブル・皮膚病は肺と大腸のケアに尽きますので美肌にも良いツボです。

 

 

 

 

ツボのとりかた:上記参照

ツボ押しの目安:押して痛気持ちいい程度で左右各1~3分。一日数回。自分で指圧するなら八分の力で。痛すぎると逆効果なのでご注意ください。食事の前後1時間は避けてください。

 

2.孔最(こうさい)

「孔」は穴、隙間の意味で「最」は集まる、最も気が集まるという意味でもあります。

五臓六腑の肺に属し、皮膚とも関係性があります。

効能:宣通肺気、涼血、止血など。から咳、肌の乾燥、肩こり、便秘、手の疲れにも。

 

 

 

 

 

ツボのとり方:上記参照

ツボ押しの目安:押して痛気持ちいい程度で左右各1~3分。一日数回。自分で指圧するなら八分の力で。痛すぎると逆効果なのでご注意ください。食事の前後1時間は避けてください。


 

これらを解決するには、不足しているものは「補う」、巡りの悪いものは「巡らす」。

ごくシンプルな方法です。

 

 女性ホルモン(エストロゲン)は肌の保湿にも関与!不足すると肌の乾燥に悩むことにもつながります

 

40歳を過ぎると誰でも肥りやすくなり、肌の乾燥が気になります。

さらに年を重ねると代謝が低下し、血管が硬くなり、イライラが募ったり、ウツウツしたり・・・

いわゆる更年期の症状です。

しかし、20代の方でも乱れた食生活やライフスタイルで生理のトラブルが多い人は、卵巣からの女性ホルモンが不足したことに起因した肌トラブルも出ますので、ご注意ください。 

アラフォー以降の乾燥肌。

原因は、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」が不足してくるからです。

女性は生涯で約455回生理~排卵をくり返します。

女性ホルモンというと生殖に関することだけに着目される場合が多いですが、美容にも大きく関係します。

主に、生理~排卵にかけて分泌のピークを迎えるエストロゲン。

子宮内膜を厚くしたり、オリモノの分泌を促すだけじゃなく、「肌の保湿」、「肌のたるみを予防する筋力の維持」にも関与。だから20代は筋トレしなくても、プリっとしたお尻と胸を維持できていたのです!!

さらに、骨密度を保ち、血管の強化、悪玉コレステロールを抑えてくれるのもエストロゲンのおかげなのです。

上図を見ると、エストロゲンの分泌ピークは28歳。

30歳以降、加速度的に低下します。

35歳でピーク時の2/3まで低下。だから妊娠しにくくなり流産も増えるのです。

ちょうど、肌状態を気にする年代でもありますよね?

卵巣が若々しく元気なら、肌状態も比例して良い状態です。

 

エストロゲン不足になると次のような症状が出やすくなります。

 

しつこいようですが、20代の方でも日頃の不摂生、肥甘濃味の多食、冷飲過食、偏った食生活と睡眠不足でも 似たような症状はあります。

結局、ライフスタイルが美ホルモンのエストロゲン分泌に関係してくるってことなんですよね。

 

現在、エストロゲン不足に起因する更年期障害の治療法にHRT(ホルモン補充療法)があります。

加齢とともに不足するエストロゲン、プロゲステロンに限りなく近い物質(遺伝子組み換え物質)を補う薬物療法です。 

不足しているホルモンを補う治療により一時的に脳は女性ホルモンが必要量あると認識するので不快な諸症状と「肌質」が改善されます(一時的に)。

デメリットは長期連用で子宮体癌、乳癌、血栓症など、シャレにならない病のリスクが上がること。 

将来、これらの世話にならないよう美肌を保つためには卵巣に負担がかからないよう毎日健康で過ごすことです。

病気の人も、病み上がりの人も、妊活中の人も、ダイエットの人も、アトピー性皮膚炎の人も、生活習慣病の人も、養生の基本は同じです。

・腹八分目で一口30回

・旬の野菜をたっぷり食べる

・適度に運動して汗をかく

・朝日や木漏れ日などやさしい日光を適度に浴びる(紫外線を浴びないと骨が弱くなります)

・生活のリズムを守り22時までに就寝する

見た目マイナス10歳の若々しい体の持ち主は、日頃の「養生」の積み重ねで理想のボディを手に入れております。

なるべく自然な力で美しさは保ちたいものですね。

 

 

 最後までお読みいただきましてありがとうございます。 

新潟市中央区 漢方専門 西山薬局 薬剤師ユミコでした。

【1901年創業】漢方薬の西山薬局公式ホームページ
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